寝台急行銀河①
初めてブルートレインに乗ったのは小学校5年生のとき。
この年1985年はつくばで科学万博が開かれることになり家族で見物に行くことになったのだが、電車好きの私のたっての希望が聞き入れられ夜行列車に乗って東京まで行くことになった。
乗った列車は東京大阪間を結ぶ寝台急行銀河。一か月前にこれに乗ると決まってからはテンションが上がりまくり。2段式の寝台なので梯子を使ってベッドに上がる練習をしたり、寝台の幅が70㎝しかないことを調べると、わざわざ家で寝る時も布団を70㎝の幅に折りたたんでその幅で果たして寝返りを打てるのかを試したり、わくわくしながら乗車する日に備えたものだ。
いよいよ乗車当日。深夜の京都駅1番線はいつも見慣れた駅とは違い、信州や北陸に向かう夜行列車が次々にやってきては発車するのでテンションは最高潮。その後電気機関車にひっぱられた寝台急行銀河の青い車体がホームに入線した時はカメラのシャッターを押しまくった。
車内に入ると、車両の片側に通路が設けられベットがずらりと並んだ寝台列車独特の光景を見て感無量。ここで一晩過ごすのね。子供は高いところが好きなので当然上段寝台にもぐりこみ時刻表を枕元に広げて準備完了。時計と時刻表を見ながら「今、××ら辺を走っている!」と確認しながら、ほぼ一睡もせず東京までをすごしたっけ。もっとも、枕がかわっただけでも寝られない母親は当然のことながらよく眠れなかったらしく非常に不評だったが、私の知ったことではない。
あれから30年。既に銀河も2008年に廃止されたから時の流れは速いものです。
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