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Posted by 滋賀咲くブログ at

2018年12月03日

長崎は今日も・・・②

 今回も長崎話が続きます。
 先日、兄貴のように慕っている先輩から「長崎に行ってきた~!飯もうまい!人情も厚い!サイコー!」と連絡を頂きました。この街を褒めてもらうと、自分のことのようにうれしいです。

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(つづき)
 そんな気分転換のため8月のお盆明けに向かったのが長崎で、人生初の一人旅だった。はじめはとても心細く、どこで夕食をとったら一人でも寂しくないのさえわからなかった。たまたま入った路地裏の店は小さなカウンターと小上りが2席ぐらいの小料理屋。大将と寡黙そうな常連さんの一人がカウンターの隅っこで水割りセットで軽くアテの二つぐらいをつまんでいるところだった。店に入ってとりあえずビールとおつまみ1品を注文すると、そっれきりこちらも黙ってしまう。

 手持無沙汰でいると店内のテレビでは阪神巨人戦をやっており、ちょうど下柳が高橋由伸にタイムリーを打たれたところだった。
 「そろそろ替えたらんね~」と常連さんが声を出したとき、阪神ファンの僕も思わず
 「やっぱ、ピッチャー交代ですかね」とつぶやいてしまった。
 「お兄ちゃん、阪神ファンと?下柳はそこの瓊浦高校ばい」と常連さんがそこらしき方向を指さして教えてくれた。
 大将もすかさず会話に加わってきて「まだ、いけっとばい!」
 こうして少しずつ店の人や常連さんと仲良くなる方法を教わった。散々飲んで2軒目の店をこの常連さんに連れて行ってもらい、3軒目の店には「今日はもう休みばい!」と店を早めに切り上げた大将もやってきて遅くまで飲むことになった。

 こうなると税理士試験明けには「例年通り」長崎に遊びに行きたくなる。何回もこの街に来ていると、少しずつ一人旅のコツのようなものをつかんできた。
 あるとき初めて行ったスナックで店の女の子から「明日、矢上でお祭りがあるけんが、常連さんが見に来い見に来い言うてうるさかよ。暇やったら一緒にいかんと?」と誘われた。試験明けの疲れをいやすためだけに来ているので、そのころにはもう観光さえも行かず単に飲み歩いているだけなので昼間は何の予定もなかった。
 結局、矢上がどこにあるのかさえ知らなかったが、翌日の午後その子の運転する軽自動車でお祭りに行き、その常連さんがよさこいソーランを踊るのを一緒に見た。その知らないおじさんに女の子と一緒に手を振ると、嬉しそうにひとしきり激しく踊ってくれた。
 長崎まで戻ってくるとそのまま人生初の「同伴」をすることになった。安物の焼酎のボトルもスナックに初めて置いてみた。もちろん田舎のスナックなので同伴料を取られるわけでもなく、単に出勤前の夕食をその子の家の近所の定食屋で一緒に食べただけなのだが、今まで知らなかったオトナの世界に少し足を踏み入れた気がしてドキドキした。
 知らない世界を体験することが旅の醍醐味だとするなら、この小さな街は私にとって旅そのものだった気がする。(つづく)



  


Posted by すずとも at 08:30Comments(0)長崎は今日も・・・