2014年01月27日
さだまさし「親父の一番長い日」
机の上に不自然に教科書を立てて目隠しにした上で、少年ジャンプを読むやつや宮沢りえのサンタフェを眺めてるやつがいるのは当たり前で、中には早弁を授業中に食べるやつもいたし、隣りの友人と将棋をさしてるやつもいた。先生も薄々は気づいているのであるが、男子校のおおらかさであまり気にせずに授業は進められていた。もちろんおっかない先生の時には誰もそんなことはしないのだが、新任の女の先生の時なんか、やりたい放題だった気がする。
僕のお気に入りの授業時間の過ごし方は、ウォークマンを学ランの胸の内ポケットにいれて袖口からイヤホンを出し、頬杖を付く姿勢で音楽を聴くというもの。これが一番ばれない授業中の音楽の聴き方で。結構みんなもこの方法でやっていた。
その日も、英語の授業中にいつものように音楽を聴いていた僕は、運悪く教室内を巡回しながら授業を進めていた先生に見つかってしまった。その女の先生は虫の居所が悪いとウォークマンを没収してしまうことで有名だった。「こら、何してるんや!没収や!」先生は僕のウォークマンを取り上げてしまったのだが、ふと最近の中学生がどんな音楽を聴いているのか知りたくなったのか、そのイヤホンに耳をあてたのだ。そこから流れてきた音楽は、今僕の聞いていたさだまさしの「親父の一番長い日」だ。予想外の音楽に怒り心頭だった先生もあっけにとられたのだと思う。そのままになも言わずに、僕のウォークマンを返してくれた。
1曲だけで12分にも及ぶこの歌は、そんな思い出のある歌だ。
2014年01月20日
久しぶりの積雪に・・・
こちらも変わり続けていかなければなりませんね。
夜は久しぶりに湖南市あたりも積雪。遅い時間になってから急に降り出して、どんどん雪化粧にかわってゆきます。寒い季節も悪くはないのですが、やはり春が待ち遠しいものです。
2014年01月14日
あの時、この歌、このアルバム・・・さだまさし「夢の吹く頃」・・・
初めてCDを買ったのは中学校2年生の時だったか。
小学校高学年ぐらいから色気付き、小遣いをはたいてレコードを買ったりする子たちと比べると、音楽への目覚めは遅かった。子供にとって音楽を聴くというのは「大人への一歩」であり、ファッションへの興味もその一つだと思うが、そのいずれも僕は興味はなかった。いわゆるオタクな趣味を持っていたし、みうらじゅん氏の言う「DT力」の高い子供だったのだ。
ただ人並みに音楽でも聞かないことにはカッコがつかないという気持ちだけはあったので、父親が当時まだ新しかったCDプレーヤーをもらっきて家に据え付けたときに、「一度、レコード屋に行ってみよっか」と思ったのだ。それが中2の時。
甲西中央の平和堂の2階か3階にあったレコード屋に行ったのだが、本気では音楽に興味はないのでどのCDを買ったらいいかわからない。ドラマとかも見なかったので、いまさらタイアップの主題歌なんかも恥ずかしくて買うことができないのだ。
そんな時に目に飛び込んできたのが「さだまさし」という文字。
この人は知っている。昔、母親が「フォーク大全」的なカセット集を友人から借りてきて、それをまとめてダビングさせられた時にこの人の歌がたくさんあったのを覚えていた。しかし、さすがに僕も「フォークって、むっちゃ古臭い音楽でカッコ悪いやん。」というぐらいの認識はあったので。さだまさしのCDうを買うことに多少の躊躇はあった。
けど、結局は購入。理由は他に知っている人がいなかったから。そんなもんである。
この「夢の吹く頃」というアルバムはとても良かった。5曲目のアルバムタイトル曲「夢の吹く頃」は当時の年末時代劇「五稜郭」の主題歌になった歌でサビの泣きの上昇ラインが胸に響く。4曲目の「理・不・尽」は、20年後になぜか友人の結婚式で僕が弾き語りをする歌になった。どんな逆境にあっても負けてたまるか!という内容に受験時代のぼくも励まされた。またアルバムラスト曲の「天狼星に(シリウスに) 」は珠玉のバラード。ギター1本でここまで聞かせるのは、まっさんの面目躍如たる歌。
今でも、時々聞いているこのCDは一番付き合いの長いアルバムだが、まさか、今の自分の前髪の毛髪量がこのCDジャケットのまっさんなみになるとは、思っても見なかった。
2014年01月06日
年越しは故郷長崎で・・・
年越しは、(心の)故郷長崎にて過ごした。
「じぶん、石部の出身の人でしょ!」
こんなツッコミをれてくださる方は多いと思うが、(心の)故郷長崎ネタはもう鉄板。もう10年以上になるが、年に2回は訪れるこの街は私にとってはすでに故郷同然、いやそれ以上の街である。
大晦日にこの街をぶらぶらさるく(=散歩)していると、迎春準備に来た人たちの活気にあふれている。中でも目を引くのが、最後の呼び込みに余念がない魚屋さんに並ぶ大きなブリとナマコ、そしてクジラの肉である。海に囲まれたこの街ではこれらがお正月に欠かせないらしい。どんな新年のお膳になるのだろうか、実に興味深いのだ。
浜の町から、新地の中華街を抜け、大浦までぶらぶらと来たついでに久しぶりにグラバー園に。この日は随分と暖かくコートを着ていると軽く汗ばむ陽気。午後の陽光につつまれた長崎港は穏やかで素敵な年越しとなりました。
新年あけましておめでとうございます。
本年も、たくさんの皆様とお会いできることを楽しみにしております!