2013年06月17日
僕とギターの物語 オービル社製フライングV②
穴があったら 入りたい夜
穴をほっても 入りたい夜
慰めてくれる 人もなく
畳み掛けてくれる 人もなし
この時期に僕が作った歌のAメロ部分の歌詞だ。
税理士試験受験は2年目に法人税を合格した。法人税というのは税理士試験の最大のヤマと言っていい科目で、こいつさえ受かれば残る税法2科目は、丁寧に勉強しておけば受かると思っていた。
それが、甘かった(2回目)。
その次の年に受験した消費税、国税徴収法の受験は全滅。その次の年も、またその次の年も全滅である。試験の手ごたえも悪くはないのだがなぜか合格しないのだ。この頃から完全に自信を失っていく。それどころか、模擬試験の成績も全国1番だったりするのでこれ以上何を勉強したらいいのかわからず、自分自身も見失っていった。
なによりも卑屈になっていく自分に嫌気がさしてくるのだ。既に同年代で税理士として活躍している人たちを見ては嫉妬し、自分だけがどんどん置いていかれるような疎外感を味わった。
三回目に消費税、国税徴収法が全滅だった不合格発表の日の翌日、一気に書き上げた曲が冒頭の曲だ。当時の受験中は音楽活動はまったくしておらず、ギターも部屋の単なるオブジェと化していた。それが不合格発表の翌日に突然歌が作りたくなった。どうしても。自分で歌を作ったのは高校生以来だったけど、わずか1時間ぐらいで歌詞も曲も完成した。タイトルは「屈辱」。近所迷惑のためアンプをつなげてないエレキギターの小さな生音をバックに小声で自分の部屋で弾き語りをした。誰にも聞いてもらえないけど、少しだけど、すっとした。
今では、この「屈辱」は僕のバンドのライブの時には欠かさず歌うナンバーになって、僕以外の人に無理やり聞いてもらっている。